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ヒカリからのお知らせ
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DATE: 2008/10/16(木)   CATEGORY: お知らせ
ステンレスってさびるの?
「ステンレス」ってどういう意味かご存知ですか?


英語が堪能な方は、”さびない”って答えが
パッと出てくるでしょう。

正解です!



が、ここではハサミの鋼材として使われるステンレスについて
ちょっと語っちゃいます。



ステンレスとは・・・


‘Stainless Steel’の略称です。

鉄を主成分として、これにクロムやニッケルを含有させた合金のことをいいます。

一般的には、クロムを約11%以上含有させた鋼を
ステンレスと定義されています。

これはクロムが約11%以上になると
錆びにくさ(耐食性)が飛躍的に向上する性質から来ています。


”錆びにくさ”ってありますね。



あれっ!?・・・???


‘Stainless’は錆びない、そして‘Steel’は鋼のことなので、
直訳すると、‘さびない鋼’ということになりますが・・・、

正確には‘さびにくい鋼’ということになります。

決して、「ステンレス=さびない鋼」ではありません。



更に、先程”合金”って言葉が出てきました。


合金とは?

単一の金属元素からなる純金属に対して、
複数の金属元素あるいは金属元素と非金属元素から成る
金属様のものをいいます。

ハハハ苦笑

頭パンクしそうです。


簡単に言うと、「いろいろなものが混ざってる金属」ということです。

皆さんのご存知な<コバルト鋼>や<モリブデン鋼>も
コバルトやモリブデンを混ぜているステンレス鋼ということになります。


そして、刃物になるステンレスには、”炭素”(元素記号は C)が含まれます。

炭素が無いと刃物にはなりませんが、サロンで使われるハサミの鋼材の場合、
これがとっても曲者です。


なぜなら、
この炭素は”酸”と結合すると、さびが発生します。


したがって、

ハサミに使われているステンレスは、
錆びにくいけど、錆びる」ってことになるのです。


いくつか”さび”の例をお見せします。

例:1
200810151134000.jpg

少しピンボケしてますが、
裏スキの部分にあるいくつかの「点」が、
さびが侵食して穴があいている状態です。


例:2
200810151136000.jpg

こちらも少しピンボケですが、
峯の部分のいくつかの光り方が違う「点」が
全て錆による侵食です。

写真を撮った携帯と指がくっきりと写っていますが、
この鏡面仕上のきれいさが、実はさびを抑えます。

どの写真も、刃の表面には”さび”が見られません。


例:3
200810151139000.jpg

刃と刃が交わる部分が錆びて刃こぼれを起こしています。(赤く光っている部分)

こういう錆び方は、パーマやカラー後のアフターカット、チェックカットを
したまま、お手入れをしていない場合がほとんどです。

錆は内側に浸透していくので、
研いでいくと更に大きな刃こぼれになる可能性があります。

カットした際のさびは、当然、静刃・動刃の両方の刃が錆びます。

刃こぼれしている部分と交わる刃の裏スキにも
さびによる穴が見られます。(黒い点の部分)



どのハサミも1回目の研磨に出してくださった方のものです。

本来ならこれからもまだまだ活躍するハサミです。アップロードファイル

”さび”の侵食具合にもよりますが、再生させるのは、
非常に厳しくなります。

なにせ、研いでみないと分からないのですから。


ステンレスといえども金属です。
水と酸は天敵なのです。


サロンのお仕事はどちらもつきものです。


大切なお仕事の道具を大切に使っていただくことを
切に切に願っております。



よろしくお願いします。お願いします





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